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12年前の上海復旦大学

12年前、当時高校三年生教え子のお父様が癌で亡くなりました。遺言で、彼女にはどうしても大学に進学して欲しいと言い残していたそうです。

でもその時代であっても大学に4年間通うとなると結構な費用がかかっただけでなく、就職氷河期でもありましたから,その母娘に上海の復旦大学への進学を薦めました。

当時、私の娘は中学生でしたが、東京中華学校に通っていたこともあり、彼女に同行して知人のツテを頼りに上海の復旦大学付属の語学学校を事前の見学に行きました。当時は、殆ど日本人留学生もいない時代で、韓国人の留学生が一番多いと聞きました。この頃から韓国は対世界戦略を意図していたのです。私達は、まったく中国語に触れたことが無い高校三年生の女生徒に、まず1年間語学学校に通って、その後に4年間学部に入って少なくとも中国語だけは話せるようにしようと言う目標を立て、それに母娘が同意して中国へと旅立って行ったのです。

さて12年経って、結果はと言うと、それなりの苦労はあったのだろうとは思いますが、現在は中国人の社長が経営する企業に就職をして日本で働いています。中国語をきちんと習得している日本人学生は、中国人の経営者にとっても非常に魅力的な人材なのです。当然、日本企業にとっても同様なことは言うまでもありません。

一番少ない費用で、5年間と言う時間を掛け、社会に必要な人材に育ったのですから、費用対効果が抜群ですね。

しかし今なってみると、あの頃は「台湾に留学する」と言う選択肢を考え付かなかったのかと少し反省しています。今だったら、絶対に台湾の方を推薦します。何故、台湾の大学の方が何倍も有利なのか、、、それは次回に

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