教育部は近年モンゴル人学位留学生の募集を拡大したが、2000年に初めて24人のモンゴル人留学生が台湾に来て以来、今年は438人にも増加し、既に台湾に来る外国人留学生数で第11位となっている。教育部副部長の林聰明氏は、モンゴルの医学教育は発達していないため、将来的には台湾に医学の勉強をさせるために学生を送りたいという希望があることから、教育部は衛生署との話し合いに協力する予定だ。
林聰明氏によると、これまでモンゴルでは立地条件の便利さでロシアや中国への留学を選ぶ学生が多かったが、台湾への留学が始まってからは、台湾の高等教育レベルの高さと、同時に英語と中国語、そして専門分野を学ぶことが出来るという点から、台湾への留学整数は倍々に増えていると言う。同氏は、モンゴルの医学教育は発達していないのだが、肉食で飲酒量も多く、又、パオの中で豆炭を燃やすことにより空気汚染が起こる為、心臓病、肝臓病、肺病等の疾患に罹る患者が特に多く、女性の出産時の死亡及び新生児の死亡率が高いため、留学生には医学部を目指してほしいという希望がある。台湾・モンゴル間の高等教育協力を促進するため、教育部では来年モンゴル人留学生の台湾奨学金及び華語文奨学金定員人数を増やし、各大学でも300名の全額或いは一部奨学金定員を設け、更に多くのモンゴル人留学生を台湾に誘致しようとしている。
(引用:2011年10月3日 聯合報)