大学試験センターの統計によると、今年度49もの学科が改名或いは新設し、中でも中国文化大学、静宜大学、大葉大学ではAll Englishの「学位課程」を新設している。一部改名した学科で二重専門分野を強調し、将来公務員や会社員のどちらに就くにも競争力が増すと考えられている。
淡江大学、元智大学、逢甲大学、義守大学及び台湾大学は、何れも全て英語で授業を行う専門クラスや学部が設置されている。静宜大学の管理学部も新年度では「ユニバースマネージメント学士学位課程」が新設し、専門課程は全て英語での授業、更に卒業前には必ず1年間海外研修を要している。
静宜大学は、同校は国際交換学生計画(ISEP)の台湾唯一の加盟校で、ISEPの加盟校が全世界に300校以上ある上、静宜大学の姉妹校も200校以上ある為、この課程に在籍すれば、必ず海外留学が出来ると強調した。
中国文化大学の商学部も今年6学科の教員を統合し、「グローバルビジネス学位課程」を新設し、現地の学生と海外留学生を同時募集した。授業中は全て英語でコミュニケーションを図り、学生は同じように海外留学のチャンスがある。また、卒業後も海外の大学院に進学できるよう指導し、更には直接「4+1」の修士課程にも進むことができるという。
毎年多くの大学では学科の改名があるが、今年はそのうちいくつもの学科で二つの専門スキルを身に付けることを強調している。例えば交通大学の情報・財務金融管理学科は8月から「情報管理・財務金融学科」に改名し、本来の財務金融研究所と情報管理研究所を統合してファイナンスの知識とプログラミング能力を兼ね備えたプロを養成し、学生が将来の就職に困らないようにしている。
実践大学・高雄キャンパスの会計情報学科は、「会計・税務学科」に改名した。李洙徳学科主任は、財務に着眼することは会計人員としては必須の知識であるが、会計学科にはこれまで税務関係のカリキュラムが完備されていなかったと指摘し、税務法は特に重要であるにも関わらず、これまでは経済学科の教授に授業を依頼していた為、本格的では無かったと明かした。
同校は上記の理由で改名し、税務、税法に関するカリキュラムを強化し、学生が将来民間企業で就職した際、これまで以上に歓迎されることはもちろんのこと、国家試験や公務員試験の合格率も倍増し、会計士、簿記、公職会計等の他に、更に難易度の高い財税行政関連の公務員試験にもチャレンジできるであろうと、李主任は述べた。
(2013年7月10日 聯合報)