台湾の高校生らが開発した学習支援ゲームが、8月に行われた日本の「第34回世界天才会議」と韓国の「第6回世界発明イノベーションコンテスト」両方で金メダルを獲得した。陳其邁市長は8日、市政府(市庁舎)で同校の生徒と教員を表彰し、引き続き創意を発揮して台湾を世界に知らしめてほしいと期待を示した。 快挙を成し遂げたのは、同市正義高校で自然科学を教える林俊毅先生と、林先生率いる同校高等部、中等部の生徒4人。学習効率が上がらない問題について話し合ううち、ゲームの要領で学習意欲を引き出す方法を思い付き、産業界と連携して研究開発に取り組んだ。新型コロナウイルスの影響で、日韓のコンテストにはリモート出展していた。 発明したゲームは、眼球の動きを計測する技術を用いて利用者の状態から学習に関する問題点や盲点を探し出し、ビッグデータで理論や学習能力を分析した上で、それぞれの特質や能力に応じたアドバイスやプランを提供する。すでに特許を取得しており、高雄・屏東地区の業者と協力に向けた覚書も締結しているという。 陳氏は同日、フェイスブックでも同校の快挙を紹介し、「創意を発揮すれば理想を実現できる」と賛辞を贈った。 (王淑芬/編集:塚越西穂)
原文:フォーカス台湾 https://bit.ly/3iRwyK1