スイスの経営開発国際研究所(IMD、ローザンヌ)が5月に発表した「国際競争力年鑑」2012年版によると、世界の国・地域で競争力が最も高いのは昨年に続き香港だった。昨年トップを分けた 米国は2位に後退、3位には前年5位から順位を上げたスイスが入った。台湾は昨年から1位後退して7位、中国は4位後退して23位、日本は前年の26位から27位に順位を下げた。
調査対象国54カ国の中でも近年実力をみせているのは香港で、今回はアメリカが後退したため単独首位となった。台湾は昨年の6位から1位後退したものの、アジアでは香港、シンガポールに次ぐ3位で、主な競争相手国である韓国(22位)、中国(23位)、日本(27位)よりも上位をキープする結果となった。
IMDは毎年、約300の公式統計や独自調査の結果を分析し、主要国・地域の競争力を順位付けしている。年鑑の発表を始めた1989年から93年まで日本は総合首位だったが、現在は台湾や韓国、中国を下回る。