イギリス・タイムズ・ハイヤーズ・エデュケーション(Times Higher Education)が6月に発表した、創立50年未満の世界大学ランキングベスト100で、台湾は5大学がランクインし、アジアで最も多い結果となった。最高は1980年に創設された中山大学で、37位であった。
このレポートは、同社が2年連続で実施した潜在能力が高い全世界の大学調査で、1986年に創設された韓国・浦項工科大学校(Pohang University of Science And Technology)が1位であった。
中山大学は昨年30位で、今年は37位へと下落した。その他ランクインした大学とその順位はそれぞれ、台湾科技大学が45位(昨年は55位)と最も上昇し、中正大学は90位で初めてランクインを果たした。元智大学は94位(昨年は70位)、陽明大学は98位(昨年は95位)であった。
今回の調査の責任者であるPhil Baty氏は、台湾はアジアの他国に比べ、ベスト100にランクインした大学が多かったが、注意すべきは、その大学も全体順位は高くなく、中でも3校はあと少しで圏外になってしまうと指摘し、他国が教育投資して高等教育の品質が上がれば、台湾の大学の順位も下落してしまうので注意が必要であると述べた。
同氏によると、台湾の高等教育に対する投資は既に成果が見られ、台湾の歴史が比較的短い大学の発展や成功実績は、世界レベルの大学を伸ばして行きたいと願う国家の参考になるが、世界的にも高等教育の競争は非常に激しい為、台湾も引き続き努力をして行かなければ、良い成果はキープできないという。香港を例を見ても、100位圏内の大学は4校と台湾よりも少ないものの、全て40位以内と順位が高く、最高では1991年に創設された香港科技大学がベスト4位にランクインしている。
今回の調査は、イノベーション、教育、研究、論文引用数、外国人教職員数と学生の比率等を含めた13項目の指標を利用して行われた。
(2013年6月20日 中央社)