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「台湾の原発は高レベルの安全基準採用」、EU専門家報告

311121365571 行政院原子力委員会(原能会・日本の原子力規制委員会に相当)は先ごろ、欧州委員会(EC)の専門家チームによる査読(Peer Review)報告の摘要中国語版を公開し、台湾の原子力発電所は高レベルの安全基準を採用していることが確認されたと説明した。原能会によると、この報告では、台湾の原発は多くの領域で世界の先進技術の実務に符合しているとする一方、適切な原発設計基準の確保や原発が設計基準を超える状態になった場合の強度の維持、深刻な事故への対応措置の実用性の確保、原発の安全状況の透明度などの点で、まだ改善の余地があると指摘している。

 原能会は今年9月23日から10月3日まで、欧州原子力安全規制者グループ(ENSREG)の専門家9人によるチームを招き、台湾での査読として原発施設の実地調査を行った。チームのメンバーは、ECの2人の他、ドイツ、フランス、スペイン、スイス、ハンガリー、リトアニアの原子力安全規制団体及びオーストリアの規制団体の顧問。

 専門家チームは特に、査読プロセスの透明性を強調、査読の結果が人々に受け入れられ、原子力の安全性に関する現況と将来性のさらなる理解につながることを期待した。原能会によると、英語版の査読報告(完全版と摘要)は原能会及びEC関連のウェブサイトにすでに公開されている。

(写真は建設中の第四原子力発電所:中央社/Taiwan Today 2013年11月12日)

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