シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)は27日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業(2317.TW: 株価, 企業情報, レポート)を中心としたグループ会社4社と資本・業務提携すると発表した。不振の液晶事業の再建がねらい。同グループがシャープに9.8%を出資し事実上の筆頭株主になるとともに、大阪府堺市にある液晶パネル工場の株式を共同保有して、両社で運営する。
シャープは669億円の第三者割当増資を実施して、鴻海、鴻海傘下の鴻準精密工業(2354.TW: 株価, 企業情報, レポート)とグループの投資会社2社の計4社が引き受ける。これにより、鴻海単独の持ち株比率は4.0%となり、日本生命保険の4.5%に次ぐ第2位の大株主になる。さらに、4社合計で9.8%の出資比率となり筆頭株主級の影響力を持つ。さらに、堺工場の運営会社の株式の46.4%を660億円で、鴻海会長の郭台銘(テリー・ゴー)氏に譲渡する。現在、同運営会社の株はシャープが92.9%、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)が7.0%出資しているが、シャープとゴー氏がそれぞれ46.5%を持ち合う対等の関係になる。
(引用:2012年3月27日 ロイターニュース)