台湾教育ニュース

インドの中国語ブーム、教育部は1万人の教師を提供する予定

 台湾とインドの高等教育交流は大幅に加速し、既にインドで台湾教育センターを2箇所開設したほか、インドは今後5年間で2000人の学生を台湾に留学させる予定だということもあり、教育部の副部長林聰明氏はインドでの中国語講師の需要は大きく、台湾から1万人をインドに派遣することを目標にしていることを明かした。教育部国際文化教育処の統計によると、台湾では1年に2500人の中国語講師を育成することが出来、国外の中国語市場は非常に大きいものの、需要と供給のマッチングが重要だという。東南アジアと南アジアの中国語講師市場を見込み、来年には初めて中国語講師を公募し、文化の壁を越えた集中授業を行い、インド等の現地国家の文化や簡単な言語コミュニケーション能力等を教え、未来の中国語講師へと育てていく予定である。世界中で中国語ブームが加熱しており、インドでは中国語ニーズが非常に高まっている。林聰明氏は、インドの高校の第2外国語選択科目として、台湾に1万人の中国語講師要請があったことを明かした。
 林聰明氏は先日清華大学の副学長 馮達旋らとインドを訪れ、Jindal Global Universityで設立された初代台湾教育センターを訪問し、その後Amity Universityに向かい、同校が清華大学と共同で設立した台湾教育センターの調印式を見届けた。これで清華大学は計2箇所の台湾教育センターをインドに開設したことになる。林聰明氏は今回台湾を代表して初めてインドの高等教育サミットに招待され、セミナーレポートを行い、更にはインドの外交部で東アジア地区担当部長を訪問し、今後の中国語講師協力にする話し合いをした。馮達旋氏によると、インドはBRICSのうちの1カ国で、人口は12.6億人と中国大陸に近い数字であり、中国大陸の経済が上向けばインドも中国語に対する興味やニーズが高まると指摘した。又、同氏は、多くの台湾企業がインドで工場を設置し、例えば台達電だけで3000人の従業員を雇っており、今後も両国間での協力は更に大きな可能性を秘めていると述べた。
 林聰明氏は、これまでのベトナムやタイ、インドネシア等の国のように、インドは今後奨学金を提供し、5年間で2000人の学生を台湾の修士及び博士課程に送りこむ予定だと述べ、教育部、国家科学委員会及び各大学でも毎年150米ドルを超える奨学金を提供し、インドの学生を台湾に誘致しようとしている。

(引用:2011年11月24日 聯合報)

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