米ビジネス環境リスク評価会社、BERI社が世界主要50カ国・地域を対象にまとめた2012年第1回目(4月)の「投資環境評価報告」によると、台湾の総合評価は72ポイントで世界ではシンガポール、スイス、ノルウェーに次いで4位だった。前回の3位(73ポイント)から1ランク下げたものの、アジアでは2位の高評価だった。
また、格付けは「投資に適した地域」を示す1Bで、BERIは台湾が今後も対外的に自由貿易協定の締結を進め、台湾海峡両岸関係も今後2年間は安定したレベルにあると評価し、投資家に投資を継続するよう提言した。さらに2013年は1ポイント上昇し73ポイントで世界ランク4位、2017年には74ポイントで世界ランク3位に上昇すると予測した。
BERIによる指標のうち、経営リスクはシンガポールと並んで世界1位で、前回から1ランク上昇した。BERIは、台湾は経営環境の条件に優れ、競争力はアジアで2位だと評した。台湾における企業経営リスクは低く、2013年と2017年も世界2位との予測だ。
また政治リスクは前回から1ランク下げ世界7位、アジアでは2位だった。同指標の上位はシンガポール、スイス、オーストリア、ノルウェー、オーストラリア、フィンランドだった。BERIによると、台湾の政治は安定し低リスクで、シンガポールなど他国との自由貿易協定締結に向けた一連の交渉を進めていると指摘した。2013年と2017年も世界7位の予測となっている。
為替リスクは前回から1ランク下げ世界4位、アジアでは2位。上位はスイス、シンガポール、オランダとなっている。BERIは、今後2年において外国人による投資が回復し、今後5年において台湾企業による近隣国家への投資が拡大、うちミャンマーが最優先国に浮上すると予想した。2013年は世界4位、2017年には3位に上昇するとの予測。
一方、世界最大の資産運用会社、米ブラックロックが7日発表した今年第1四半期のブラックロック・ソブリン・リスク指数(BSRI)によると、シンガポールと台湾の信用リスクはともに世界で十指に入る低さで、シンガポール2位、台湾6位だった。
≪2012年5月8日≫
引用:Taiwan Today